会長挨拶

糸川 博

第28回日本脳神経血管内治療学会
関東地方会学術集会

会長 糸川 博

国際医療福祉大学成田病院 脳神経外科

このたび第28回日本脳神経血管内治療学会関東地方会学術集会を 2025年8月2日(土)に国際医療福祉大学東京赤坂キャンパスで開催させて頂きます。関東地方のJSNET会員の皆様には、これまでたくさんのご指導、ご支援をいただき、また今回このような機会を賜りましたことを深く感謝申し上げます。

今回の学術集会のテーマは「見て、感じて、考える 一歩ずつ前へ」といたしました。
知識もディバイスも日々進歩しています。ともすると理解のキャパシティを越えた情報に流されてしまう感覚になることも少なくありません。一足飛びにエキスパートの知識や経験を身につけることはできませんし、数多くの経験を短期間で積んでいくのも至難の業です。私自身も先達の先生方の症例を見学させて頂いたり、この症例ならこんな感じに治療するはずだと予想を立ててライブセミナーに参加し、自分の予想とは違う方法できれいに治療される様を見せつけられたりと、その都度小さな発見と思考を繰り返してきました。自分自身で経験できる症例数に限りがある以上、如何にそれ以外の部分で経験を積めるかということに腐心してきた感があります。関東地方会もそのひとつ。多くの症例が報告される学びの機会です。自分の目で見た症例を自分の気づきとともに他人と共有する。他人の症例を見て気づいたことを一緒に考える。一つ一つの症例から得られることは小さなことかもしれませんが、少しずつ積み重ねていくことで多くの経験にも匹敵する知識になると思います。目の前の症例を「見て、感じて、考える」ことを繰り返していくことで、ひとりひとりが小さな経験を積み重ねて前に進んでいけるように願っております。研修医や専修医の先生方は治療経過をまとめるだけではなく、何を目指して治療を行ったのか、どんなところが気になったのかに着目して発表して頂ければと思います。常に考えることを繰り返していけば、自分が術者になったときに治療の道筋を描いて解決する糸口が見えるようになると思います。関東地方会の意義にあるように将来の治療の担い手を一人でも多くする会にしたいと考えています。

一方で、脳血管内治療は医師のみで行えるものではありません。ひとつの経験は全てチームワークで成り立つものです。しかしながら、チームの担い手である看護師、放射線技師の方々は他施設の情報に触れることが難しい側面もあると思います。地方会には多くの施設が集まります。様々な情報に触れてともに考えることで、チーム一丸として前に進んでいければと考えております。パラメディカルの方々も是非一緒に参加して頂けるよう、関係者の皆様のお力添えを賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

また、本会前の恒例となっております「夜ゼミ」も開催いたします。まだまだ新たなディバイスが登場しており、それを正しく使いこなしていくことも脳血管内治療の成績向上に結びつきますので、ぜひ知識のアップデートを図って頂ければと思います。

会場がやや手狭な面もありますのでご不便をおかけすることもあろうかと思いますが、実りの多い地方会となりますように準備をしてまいりますので、有意義な議論ができるよう皆様のお力をお貸し頂ければと思います。開催日は暑い盛りですので、みなさまクールビズでお越し下さい。多くのみなさまのご参加を心よりお待ちしております。

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